松本杏奈【夢をつかむ力】のあらすじや感想!育った環境や今いる環境で夢を諦めている方にお勧め

勇気を貰いたい時

【夢をつかむ力】は、徳島のごく普通の家庭に生まれ学生時代にはずっと問題児と言われていた女の子が書いた本。

ずば抜けたIQがある訳でもなく強力なコネがあった訳でもない状態から、全米で最も入学するのが難しい大学の一つと言われているスタンフォード大学に合格。

どのようなきっかけで海外の大学を目指すことにしたのか、そしてどのような努力で大学合格を掴み取ったのかの経緯について書かれたノンフィクションエッセイです。

とても元気が湧いてくる本ですので、今日は松本杏奈【夢をつかむ力】のあらすじや感想についてお伝えしていきたいと思います。

松本杏奈【夢をつかむ力】書籍情報

・発売日:2022年4月
・著者:松本 杏奈
・カテゴリー:ノンフィクションエッセイ
・書籍分類:単行本
・ISBN:978-4-04-605416-6

松本杏奈【夢をつかむ力】のあらすじ

松本杏奈【夢をつかむ力】のあらすじについて、お伝えします。

海外にいくメリット

松本 杏奈さんは学生時代の18年間にずっと問題児として扱われており、そんな苦しい状況から抜け出したいが故に自分が居心地よくいられる居場所を求めるようになった。

もし問題児だと言われてきた自分が偏見などなく認めてもらえる場所がどこかに存在するのであればそこに逃げ出したいという思いから海外に興味を持ち始めた。

そしてアメリカの大学進学の選択として真っ先に思い浮かぶのは留学や語学学校ぐらいですが、松本 杏奈さんが一番最初に興味を持った学校はそのどちらでもなかったという。

松本 杏奈さんにとってアメリカの大学受験については未知の世界であり、それは日本の大学受験とは何もかもが違っていた。

アメリカの大学受験と日本の受験制度とでは評価方法が大きく異なっており、アメリカは得点での合格ラインというものが存在せず総合評価で合否が決まる。

その総合評価の中に松本 杏奈さんが大きいチャンスだと思えたのはエッセイである。

エッセイでは日本の小論文のように志望動機をただ述べるというのではなく、それぞれの大学が定めた個性的な沢山の質問に対して自分らしさを最大限に表現する必要がある為、このエッセイでなら松本 杏奈さんは自分らしい中身で戦うことが出来るというメリットがあると考えた。

そんな松本 杏奈さんが一番最初に興味を持った大学とその大学に惹かれた理由とは・・・?

だから前例になりたかった

現在、日本からの海外大学進学者の数は伸びつつあり、海外の大学への進出を目指す志望動機は人それぞれですが、海外留学と聞くと学力がずば抜けて高い人は日本の学校ではその能力が収まらない。

学力が高い海外のトップ大学を目指す人の方が多いイメージが強く、松本 杏奈さんのように校風や教育システムが合致している国の方が伸び伸びと生きやすいという理由により海外の大学を目指す人もいるという。

松本 杏奈さんのような理由で海外受験を志した人の前例は少なかったですが、地方や小さな高校などの閉鎖された環境に置かれた状態では海外大学への直接進学などの存在も知らない人も多いのではないだろうか。

松本 杏奈さんは徳島県で生まれ育ち、その環境は外の世界と繋がる方法は圧倒的に限られていたという。

日本全体として海外大学に進学した人の前例は少なく、更に松本 杏奈さんと同じ状況の人は存在しておらず、松本 杏奈さんは自分と比較的近い存在にいる前例を見つけることなど不可能だということに気が付いた。

どの分野にも最初の1人が存在するように、現時点で前例がないのであれば自分が前例になれば全て解決すると考えた

そして松本 杏奈さんはインターネットでアメリカの大学入試システムについて徹底的に調べ上げるうちにあるプログラムがあることを知ったが、そのプログラムの日本代表団は理系分野で世界を制したようなトップレベルの優秀な学生しか選ばれないというものであり、それに比べ松本 杏奈さんは受賞歴や実績欄が白紙の状態で応募したにも関わらず思いがけず将来性が認められ奇跡的に合格した。

プログラムでは世界の最前線をいく研究者らから講義を受ける事ができ、自分の学力とは桁違いにかけ離れた存在に思えたが、そんな彼らも人間だということを確信したある出来事があった。

とある研究者が突如学生食堂に登場し、松本 杏奈さんに一緒にご飯を食べようと誘ってきたのですが、その研究者が持っているお皿を見るとある物が大量に盛り付けられていたのを見て、松本 杏奈さんは「本当に人間だと思った」と腑に落ちた。

その研究者が大量に盛り付けていたある物とは・・・?

日本の偏差値至上主義への疑問

日本とは異なりアメリカでは偏差値という概念はなく、大学のランキングに固執する文化も学部に関してはあまりなく、日本のように模試やテストの成績だけで判定することが出来ない為、テストスコアと課外活動のバランスをどうするかという戦略を立てるのが最も難しいという。

大学側も未来ある若者の4年間の人生を背負うことになる為、それぞれの大学の校風に合った人間をじっくりと吟味して慎重に審査していくというスタンスだった。

その為、実際に合格している人達は多種多様であり、いくら凄い実績があっても他の受験生と同じような項目ばかりだとなかなか認められないこともあり、成績がどれだけよくてもそして例え世界一の秀才でも落ちることがあるという。

そういった理由により受験生は自分の特性をしっかり分析し、自分を認めてくれそして自分のポテンシャルを存分に発揮出来そうな大学を探し、その大学についてとことん調べ上げて愛校心を育み、まるで恋愛の片思いから相思相愛になるべく自分を磨く必要がある。

ただ、松本 杏奈さんは偏差値至上主義に対して疑問を抱いており「どうしても大学に入りたい」と願って大学受験をしていたわけではなく、大学進学以外でも選択肢があった。

松本 杏奈さんが大学受験以外にも考えていた選択肢とは・・・?


田舎からスタンフォード大学に合格した私が身につけた 夢をつかむ力 [ 松本 杏奈 ]

松本杏奈【夢をつかむ力】の感想

私は昔、海外留学に憧れていました。

でも、英語だけではなく学力が低かったり裕福な家庭ではないという状況だった為、誰かにその夢を語ることもなく、夢の為に猛烈に努力することもせずに諦めてしまっていました。

そんな私には本著に書かれていることはとても胸に刺さりました。
もし自分も著者ぐらいひたすら真っすぐ夢に向かって努力していたら、人からの意見なんて気にせずに夢を語っていたらなど「あの時、ああしていたら」みたいな思いが溢れてきました。

夢に制限をかけているのは環境ではなく、自分を信じられていない自分自身なのではないかと思い知らされたような気持になりました。

著者のように自分の夢を叶える為に出来る限りの努力をしたり、自分の短所だけに目を向けるのではなく長所を伸ばす努力をすることの大切さを本著で再認識することが出来ました。

人生は無限ではないので、後悔しないようにその時その時の自分の気持ちを大切にして行動してあげないといけないなと強く思わせてもらえました

松本杏奈【夢をつかむ力】のおすすめポイント

夢を人に語った時にその夢が大きければ大きいほど、冗談だと思われたりあなたには無理だと言われたりすることがあると思いますが、まさに著者はそういった周りの先入観や決めつけを吹き飛ばして自分の夢をひたすらまっすぐに追い続ける姿に触発されるような気持になります。

著者は決して飛びぬけて学力が高かった訳でもなく、裕福な家庭に生まれた訳ではないのにも関わらず、ハードルが高いと思われている超難関大学に合格するまでの結果を出す方法についてこと細かく書かれている。

最初からダメだと諦めずにとことん調べてみることの重要性やモチベーションの保ち方についてなどとても参考になります。

著者はどうしても今の場所に馴染めなかったり、今いる世界に何か違和感を感じでいたり、今いるコミュニティの片隅に取り残されている人に向けて、どうしても送りたい言葉を届けたいという思いがある。

そういった人達には、大きい地球の中で必ず最大限に輝ける場所があるはずなので、自信を持って切り開いてみて欲しいという強い思いと周りにその挑戦の背中を押してくれる人がいなかったとしても、著者はいつでも本著を読んでくれている方の味方であるということを忘れないでほしいという熱い思いを持っている。

そんな風に全力で応援してもらえるということはとても幸せなことだと思うので、著者と共に一緒に頑張り続けていけると思える応援団のような一冊です。

まとめ

偏差値が低い、英語の語学力が低い、学費が払えないなどの理由から海外受験を諦めている方には、著者がそういった点をどのように攻略していったのかについてこと細かく書かれているので、挑戦する糸口が見つかるかもしれません。

海外大学受験と聞くと全教科で平均したIQの高さが必要なイメージがありますが、実際は世界一の秀才でも落とされることがある。

テストスコアが悪く傍から見れば「どうしてこの子が?」と思う人が合格することもあるので、大学の校風と受験生の人間性の相性がいかに合っているかが大事であることが知れるので、本著には自分に合った大学の見つけ方のヒントが沢山詰まっています。

世間からの評価により自分の価値を低く考えている人には、その環境を変えることで自分が気づいていなかった能力や魅力が開花する可能性があるということを著者の実体験から教えてもらえるような内容ですのでとても励まされる一冊です。

英語を学びたいがどのように学んだらいいかわからなかったり、独学で学習していてもなかなか身につかないという方には、英語の勉強方法がわからなかった著者がどのようにして英語力を身に着けていったのかがについての詳細が具体的に書かれており、とても参考になると思います。

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