【ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった】は、アカペラグループのRAG FAIRのリードボーカルであり、2011年からソロプロジェクトTTREをスタートさせ、RAG FAIRやズボンドズボンやTTREの楽曲の作詞作曲を手掛ける土屋 礼央さんによる著書。
奥様に叱られながらも家族円満の為に汗をかきながら奮闘するエッセイです。
今日はその、土屋礼央【ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった】書籍情報についてあらすじや感想をご紹介します。
土屋礼央【ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった】書籍情報
土屋礼央【ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった】あらすじ
土屋礼央【ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった】のあらすじについて、ご紹介しますね。
旦那の家事のクオリティが低すぎる問題
相談者の方の「旦那が家事をいくつか担当してくれるものの、クオリティが低すぎて旦那が食器洗いをした後の惨状を見るとイライラします」という相談があった。
土屋 礼央さんも奥様から「私だって、これだったら自分でやった方がマシだわ、と何度も思っているわよ」と言われショックを受けたが、その言葉の裏に潜んでいる想いを聞いて奥様に感謝した。
土屋 礼央さんの持論には「家での旦那は妻のカメラアシスタントであれ」というものがある。
その真意はカメラアシスタントさんがカメラマンさんの思い描く行動をサポート出来るよう徹するかのように、旦那も妻が使いやすいように家を構築するのが自然な流れで、妻が次に何をしたいと思っているのかやその為に準備しておくことはないかについて考えることは、仕事の新人時代やアシスタント時代を思い出すという。
奥様が家事のクオリティがいまいちだった土屋 礼央さんに対して思っていたこととは・・・?
結婚するか悩んでいる時に考えた方が良い事
相談者の方の「長年付き合っている彼女がいて、いつかは結婚したいと思っているのですがなかなか決心がつきません」というお悩み相談。
土屋 礼央さんは結婚を決心するには本当の自分と正直に向き合うことが大事であり、結婚する決心がつかないということは相談者さんはおそらくまだ自分に向き合えていないのではないかと考える。
土屋礼央さん自身もかって今の妻と一緒に人生を歩みたいと思っていた。
とは言いつつ、あわよくばもう少し寄り道をしてまだまだ人生経験を積みたいと考えたりもしていたが、寄り道をしていたら本当に一緒になりたいと思っていた目の前の相手もいなくなるかも知れないことに気が付いた。
そんな土屋 礼央さんの妻は何をするにも考え方がハッキリしており、「私はいつ死んでも良いと思って生きるようにしている」と明言するくらいとても潔い女性である。
もし自分が独身のまま充実した生活を続けていたら綾瀬はるかさんやアン・ハサウェイと結婚できるかもしれない可能性もゼロではなかった。
それでも目の前にいる相手と共に過ごして一生を終えても後悔がないかを想像してみた時に全く後悔がないと気が付いたことが、結婚を決意できた一番の強みだったと思っている。
所帯を持つには経済力の不安も懸念事項になるが、土屋 礼央さんは結婚が自分でも驚くほどモチベーションになると考えていた。
でも、今まで自分の為に働いてきたものが誰かの幸せの為に働く喜びに変わることに気が付き、自分の事だけなら自己責任なので放っておいても大丈夫だがそこに他人が加わることで責任が加わり、結婚を決心することは自分にとって大きな成長になると考えている。
土屋 礼央さん自身の経験から、結婚前に相手になるべく早めに伝えた方がいいと考えていることとは・・・?
妻に褒めてもらえる方法
相談者の方の「夫婦共働きの為、家事を50対50で分担して頑張っているのに妻が自分のことを褒めてくれない」という相談に対して土屋 礼央さんは、極論ではあるが褒めてもらいたければ嘘でもいいから相手を褒めれば良いと答えた。
その心は、そもそも50対50で家事を分担しているということは、お互い同等の状態なのに自分だけ褒めてもらいたいと思っているということである。
そういう風に考えている時点で女性が家事をすべきであると思っている証拠であるという。
だからといって家事の分担を60対40にしてみて、今から頑張ったところでそれまでの過去の妻の頑張りをトータルで考えると決して60対40にならないという妻側の考えもある。
そんな状態だといつまで経っても褒めてもらうことなどないと思う。
だからこそ自分が褒めてもらうことを相手に望む前に、まずは妻のことを褒める為にも当たり前のことをどれだけ当たり前じゃないと思えるかがとても大事である。
その為には褒めるハードルを思いっきり下げれば当たり前の生活をしているだけで自然と相手を褒めたくなる部分が沢山出てくる。
それを続けていくと、妻も旦那様から本心で褒めてもらえると実感出来るようになるにつれて、奥様も旦那様のことを少しずつでも褒めてくれる可能性がある。
大事なのは永遠に50対50にならないと考えて居続けることがいつか褒めてもらえる条件である。
土屋 礼央さんが10年弱の結婚生活で学んだ夫婦円満の秘訣とは・・・?
家族との週末を怒られずに楽しく過ごす方法
相談者の方の「休みの週末に家族から怒られているばかりで、せっかく家族サービスをしているつもりなのに理由がわかりません」という相談。
そもそも「家族サービス」という言葉自体がNGであり土屋 礼央さんはその言葉を聞くだけでゾッとすると語る。
土屋 礼央さんも最初は「家族サービス」という言葉を深く考えずに使っていたが、ある時「家族の存在があなたにとってサービスする存在なの?」と上から目線な感じがすると妻に指摘されてから考えを更新していった。
旦那様が休みの週末は自分の為の時間ではなく前提として家族の為の時間であるという自覚が大事である。
週末の自分の存在は家族にとって上でも下でもなく、自分にとって大切な家族と一緒にいられる貴重な時間が週末だと考えることが大切である。
土屋 礼央さんは「週末は父の○○であれ」という境地にいきついたが、その○○とは・・・?
ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった。 [ 土屋 礼央 ]
土屋礼央【ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった】の感想
RAG FAIRのグループの存在は前から知っていたものの、メンバーの名前などは一人も知らなかったので、本著を読んで初めて土屋 礼央さんの存在を知りました。
歌を歌っている姿からは想像出来なかったのですが、自分のダメだったところもユーモアたっぷりに赤裸々に書かれており、旦那様の気持ちも奥様の気持ちもどっちも共感出来る内容で、面白くてスルスルと読むことが出来ました。
家族だからと言って何も言わなくても以心伝心で伝わる訳では無く、身近な存在だからこそ言葉にして伝えたり、相手の為を思って行動する大切さを改めて教えてもらえたような気持になりました。
個人的には土屋 礼央さんの奥様がむしろ男前な性格で好感が持てて、土屋 礼央さんがそんな奥様を選ばれた理由が少しわかった気がしました。
本著に書かれている内容は、結婚生活だけではなく家族以外の人間関係でも参考になることが沢山書かれていたので、私も自分の価値観をアップデートしていきたいなと思いました。
土屋礼央【ボクは食器洗いをやっていただけで、家事をやっていなかった】おすすめポイント
結婚生活についてだけでなく、恋愛や職場でのお悩みや家での一人時間を楽しむ方法や一皮むける方法など、色んなお悩みに対しても回答してくれているので、人の悩みでも自分も心当たりがある部分があるのでその対処法が参考になります。
承認欲求の強さは人によりけりですが、人に褒めてもらいたい、認めてもらいたいという気持ちが強い人でなぜか評価されないと悩んでいる方には、そのヒントのような例文が沢山載っているので、人への評価を気にする前にまず自分が気づかなければいけない点について教えてもらうことが出来ます。
意外と自分の苦労には敏感でも人の苦労には鈍感になってしまったりするので、こちらの本はそういった普段自分が無意識にスルーしていたり無自覚に発言してしまっていた言葉などに気付かせてくれ日頃の自分の行動や言動を振り返るチャンスをもらえると思います。
結婚生活を送るうえで、ちょっとしたすれ違いや価値観の違いが少しずつ蓄積されていくと気が付いた時には既に修復不可能になることがある為、日々の生活で少しでも違和感を感じたり相手との心の距離が離れているように感じたら、すぐに手当することが大切だと気付かせてもらえるようなエピソードが満載です。
本著にはイラストレーターの「じゅえき太郎さん」による挿絵が描かれているのですが、その挿絵がまさに真理を付いていたりクスっとなったりするので一見の価値ありです。
まとめ
旦那様が家事を手伝ってくれなかったり、手伝ってくれたとしてもそのクオリティに対して不満をもっている方には、こちらの本を旦那様に読んでもらうことで自分が伝えたかったことを土屋礼央さんが代わりに伝えてくれるような一冊です。
奥様ばかり家事をしているご家庭の方には、どのようにして土屋 礼央さんの奥様が土屋礼央さんの意識を変えていったのかについてのエピソードが沢山書かれているのでとても参考になると思います。
将来結婚を考えている方や、子供を持つことを考えている方にはどのような心構えが必要なのか、土屋 礼央さんご自身の経験を基にとてもわかりやすくそして面白く説明してくれているので、いつか来るべき日に備えて色んなことを学べると思います。
自分の考えが正しいと思っている方や、自分の考えが相手に理解してもらえないと思っている方には、そもそも自分の考えが間違っているかもしれないということに気が付かせてもらえるようなとても大切なことが書かれているので、自分の価値観をアップデートできるような良書です。
★この本が気になった方にはこちらの本もおすすめです★
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