山里亮太【天才はあきらめた】のあらすじや感想!夢を叶えたい人にピッタリの本

勇気を貰いたい時

南海キャンディーズの山里亮太さんは「自分は天才じゃない」 とある日悟った。

その日から山ちゃんの想像を絶するような努力する日々が始まった。

しかしその努力の方法が間違っていたことも多々あったが、【天才はあきらめた】はあらゆる悔しさをガソリンにして爆走しながら模索していった山ちゃんがあんなことやこんなことも包み隠さず赤裸々に書いたエッセイです。

今日はそんな、山里亮太【天才はあきらめた】について、あらすじや感想をご紹介していきます。

山里亮太【天才はあきらめた】書籍情報

・発売日:2018年7月
・著者:山里 亮太
・カテゴリー:エッセイ
・書籍分類:文庫
・ISBN:978-4-02-261936-5

山里亮太【天才はあきらめた】のあらすじ

山里亮太【天才はあきらめた】のあらすじをまずはご紹介しますね。

母ちゃんの「すごいねぇ」

山ちゃんのお母さんは山ちゃんがどんなに最悪な局面に陥っていたとしても必ず山ちゃんの事を褒める。

本当は心の裏で山ちゃんの事を思って泣いていたとしても、そんな事は一ミリも山ちゃんには見せずに明るく山ちゃんを最大限に褒めて励ましてくれる。

山ちゃんのお母さんの子育て方法はとても素晴らしく、そんな風に周りの人に対しても励ます事が出来たらいいなと思わせてくれます。

モチベーションは低くて当たり前

山ちゃんが大学4回生の時にNSCを卒業し、就職活動に精を出している周りの同級生達に「就職活動のつらさを経験しないでいいなんて、ラッキーだな」などと言われていた。

でも実際はまだ売れてもいない山ちゃんはその言葉に対してモヤッとしていたが、その言葉通りに受け取りあえて優越感を楽しむという方法で乗り切った。

そしてお笑いとは無関係な事に対しても「お笑いのために」という枕詞をつけることによって自信がつきモチベーションを上げる事が出来た。

なかなかモチベーションを保ち続けるというのは難しいことですが、そんなモチベーションの保ち方についてとても参考になる一章です。

最強の相方を探せ!

これまで山ちゃんの暴挙により2人の男性の相方を潰してしまったが、そんな山ちゃんが次に探したのは女性の相方だった。

そんな時にもそもそとしゃべる姿は大型の動物が食事をしているようなイメージのしずちゃんだった。

しかししずちゃんはその時に別の男性とコンビを組んでいたが、しずちゃんの気を引くために山ちゃんはある作戦を企てた。

そのある作戦とは・・・?

嫉妬は最高のガソリン!

南海キャンディーズといえばM-1で準優勝を獲ったことがありますが、そんな山ちゃんも以前はM-1は名だたるコンビだけが出るものだから仕方ないという事を言い訳にしてサボっていました。

でもファイナリストに残ったある1組のコンビの存在が山ちゃんのサボる理由を打ち砕いた。

山ちゃんは嫉妬をガソリンにしてM-1対策に取り組み、ネタ帳にいろんな事を書き込み続けた結果、そのネタ帳は100冊近くになった。

山ちゃんの心に火をつけたあるコンビとは・・・?

最悪だったコンビ仲

しずちゃんが女子ボクシングでオリンピックを目指す事になった頃、コンビ仲は最悪だった。

しかし山ちゃんは表向きにはそんな事をおくびにも出さず、表向きにはしずちゃんを応援しているように振舞っていたが、裏ではしずちゃんに怒りをぶつけていた。

そんな山ちゃんに対してしずちゃんが取った行動や言動によって、山ちゃんがやっと今まで自分がやってきたことの問題点に気が付き、そのことがコンビ仲が改善するきっかけになった。

山ちゃんが心を入れ替えることが出来たきっかけとは・・・?


天才はあきらめた (文庫) [ 山里亮太 ]

山里亮太【天才はあきらめた】の感想

本書は今では沢山のレギュラー番組を持っている山ちゃんがどのようにして今の地位を築いたかの経緯が描かれています。

なかなかここまで書くのは勇気がいったのではと思うくらい自分の最低な行動や言動が赤裸々に書かれておりました。

周りの人にとても恵まれていたという事が今の山ちゃんを作ったと言っても過言ではないと思います。

芸人の道から去る事を引き留めるきっかけになったある芸人の粋な計らいや、天狗になりかけた時にマネージャーさんがその事について叱るのではなく落胆するという方法で山ちゃんを鼓舞させてくれた。

山ちゃんの芸人人生には大学生時代からまるで山ちゃんをお笑いの世界に留まらせようとする見えない力が、そういったキーパーソンを山ちゃんの傍に置いているのではと思わせるくらい素敵な人達とのご縁を感じました。

そして読めば読むほどしずちゃんがとってもいい人なんだなという事がわかり、そんなしずちゃんとコンビを組む事が出来たからこそ、色んな過ちに気が付き最悪の結果になる事を防ぐことが出来た。

更にはしずちゃんの親友の蒼井優さんと結婚までに至ったんだなと思うととても感慨深いです。

個人的には友近さんのおもしろいエピソードやネゴシックスさんや千鳥の大悟さんとの心あたたまるエピソードなど、なかなか知る事が出来ない裏話が読んでいてとても面白かったです。

テレビで山ちゃんのコメント返しやツッコミを「面白い事を言うな~。」と何気なく思っていました。
実は、その裏では物凄く色んな計算をしていて周りがどれだけ褒めても自分が100%納得出来ない場合はどうすればよかったのかとストイックに反省をし、決して胡坐をかかないその姿勢が素晴らしいと思いました。

山ちゃんは自分の事を天才ではないと言っていますが、「努力の天才」だと思わされるような本でした。

山里亮太【天才はあきらめた】のおすすめポイント

山ちゃんのどんな状況でもポジティブに変換出来る能力は、何をやってもプラス要素に変換するお母さんの接し方が大きな影響を与えていると思うので、お子さんがいらっしゃる親御さんにはとても参考になると思います。

お子さんに対してだけではなく、人間関係においてもとてもいい効果が出るかと思います。

モチベーションは人によって保ち方が異なりますが、山ちゃんのように「嫉妬」や「なにくそ!」と思い、一見ネガティブに思えるその思いを全力で努力に変える事が出来るという実体験がとても参考になります。

今の山ちゃんしか知らない人にとっては、特に南海キャンディーズ結成前の山ちゃんだどれだけクセありな人間だったのかを知る事が出来ます。

最終章までは手に負えない山ちゃんのよくない性格について赤裸々に書かれているのでつい読んでる方も絶望的な気持ちになりますが、最後の最後にやっと読み手も報われるような内容になっています。

自分は天才にはなれないと気付いた絶望感。

それを認めるのはとても勇気のいる事だと思いますが、そこで逃げ出す言い訳が思い浮かんでも自分でそれを打ち消し、自分はどうなりたいのかそしてなぜこれをしているのかを上手く言語化して自分のモチベーションに繋げる自分のトリセツの作り方を教えてくれるような本です。

まとめ

南海キャンディーズはすぐに売れて、売れない時代なんてなかったのではと思っている方には、実際には南海キャンディーズも売れない不遇の時代がありました。

そして南海キャンディーズの前に山ちゃんには別の2人の相方がいたなど、どういう経緯で現在に至ったのかを知る事が出来ます。

お笑いが好きな方には、有名なお笑い芸人とのエピソードやお笑い界の舞台裏が沢山載っているのでとても楽しめると思います。

現状に満足していない人や未来を変えたいという人には、実際に夢を叶えている人がどういう努力をしてきたのかが参考になるかと思います。

世の中には人を悪く言うのはよくない&ネガティブな事を言うのはよくないという風潮がありますが、その不平不満をガソリンに変えるとポジティブな結果にも繋げる事が出来るという見本になるかと思います。

最後にオードリーの若林さんが解説を書いているので若林さんのファンの方にはおすすめです。

もし若林さんのファンではなくても、若林さんの山ちゃんへの思いがとても素晴らしくてグッとくると思います。

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